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『外科医エリーゼ』3話ネタバレ感想

外科医エリーゼ3話_アイキャッチ

ピッコマで連載中の漫画『外科医エリーゼ』3話のネタバレ感想です。1度目の人生を悪逆な皇后エリーゼとして処刑され、2度目の人生では現代に転生して外科医になった女性が、飛行機事故に巻き込まれたことにより再びエリーゼとして3度目の人生を過ごすことになります。

前回は事故のショックから目覚めたエリーゼが、まだ皇后になる前の少女時代に戻っている自分に気づき、前々世から数えて30年ぶりに家族と再会しました。自分のせいで諸共に処刑された家族を想い涙するエリーゼ。

そんな彼女のしおらしい態度に「人が変わりすぎだ」と不信感を持った様子の父親。

作品全体の解説と1話の振り返りはこちら

『外科医エリーゼ』1話
『外科医エリーゼ』非小説家になろうの韓国産異世界転生漫画『外科医エリーゼ』は無料漫画アプリ「ピッコマ」で連載中のオリジナル作品です。もともとは韓国のWEB漫画サイト「kakaopage」で連載...

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『外科医エリーゼ』はピッコマのオリジナル作品。最新話は毎週水曜日に更新されます。

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『外科医エリーゼ』3話あらすじ

エリーゼの態度急変に使用人たちはオロオロ

意地悪お嬢様だった1度目のエリーゼ時代(以下、エリーゼⅠ)を悔いる今回のエリーゼ(以下、エリーゼⅡ)は、家族と再会した晩餐のあと、これまで虐めてきた使用人たちに頭を下げて回る。

急に態度が変わったエリーゼⅡに驚き、ちょっと引き気味な使用人たち。侍女のマリに至っては「誰かがすり替わってるのでは」とさえ疑う。人格の変わりように「天使がいきなりお嬢様の身体に宿ったの?」とマリは翼の生えた妄想までしてしまう。

『外科医エリーゼ』3話

天使ではないが、エリーゼⅠ時代の行いを悔い改め、高本葵で30年過ごしてきた人生経験を持つエリーゼⅡが入ってる。ハードは一緒でもソフトが30年分アップデートされた状態だ。

生まれ変わったエリーゼは親孝行がしたい

執務室で仕事中の父親にエリーゼⅡはお茶を持っていく。まさか娘が煎れてくれた茶を飲めるとはと喜ぶ父親を見ながら、エリーゼⅡは高本葵時代を思い出していた。前世で家族を死に追いやった影響か両親がいない家庭環境に生まれた葵は、周囲の子供やその親から虐められ、優秀な成績を取っても「両親もいないのにすごいわね~」と言われてしまう。

親孝行したくとも親はなし、を経験したエリーゼⅡは生まれ変わった人生で親孝行しなければと決意する。

最初は娘の変わりようを訝しんでいた侯爵もしだいに彼女の変化を受け入れ始める。

エリーゼは未来に待っている悲劇を避けたい

『外科医エリーゼ』3話

自室に戻ったエリーゼⅡは、これから起こる出来事を覚えている限り紙に書き出す。

戦争で次兄が死亡すること、継母が病死すること、天下の大罪人になったエリーゼを庇ったため父、長兄まで処刑されてしまうこと。原因不明の伝染病により多くの死者が出ること。

医学の未発達な時代だったため伝染病は時に国家の機能を麻痺させかねない重大事だった。自分は外科医だったから専門外ではあるが、葵時代に学んだ現代医学の知識で犠牲者を減らせないかとエリーゼⅡは考える。

この時点で貴族令嬢としての身辺整理をつけたら医者になりたいと考え出す。

他に特記事項はないかと考えてエリーゼⅡは思い出す。2ヶ月後に皇太子との婚約発表があることを。

『外科医エリーゼ』3話

すべての悲劇は自分が皇太子妃になったところから始まると考えるエリーゼは、この婚約を何としても回避しなくてはと知恵を巡らせ始める



『外科医エリーゼ』3話を読んだ感想

今回はエリーゼが変わったことと、それに対する使用人や家族の反応を見せる回でしたね。何の気まぐれか新手の虐めかと怯える使用人たちの様子から、エリーゼⅠ時代の彼女がどれだけ恐れられ、厄介な存在だったかが見えてきます。

ストーリー面では今後に起こることが列記されました。ここで書き出された悲劇を回避するのがエリーゼⅡの貫通行動になります。

貫通行動とは

シナリオ創作上の用語です。主人公は物語開始時点で“ある目的(ゴール)”を持っています。そこに向かって「こうしたい」と希望を持ちながら歩んでいくのが物語です。しかし、主人公の「こうしたい」に対して内的あるいは外的な困難が降りかかります。

それは社会や組織内部の逆風だったり、人対人の対立だったり、自分自身の内側にある弱さや迷いだったりします。そうした諸々の逆境にもめげず「こうしたい」と主人公が希望を持ち続け、そのために一貫して起こす行動を『貫通行動』と呼びます。

「主人公の目的はブレず貫通行動を忘れずに」と「物語とは主人公が成長(変化)するもの」は一見して対立するように見えますが、実は両立が可能です。

貫通行動に表れるのは主人公の持つフィロソフィー(哲学)です。そのものに対してどんな見方をしているか、基本的なものの考え方はといった部分。

『外科医エリーゼ』の場合なら、失敗したエリーゼⅠ時代の悲劇を繰り返さず、現代で学んだ知識を活かして人々の役に立ちたいがエリーゼⅡの哲学であり、そのために働きかける動きが貫通行動です。

この作品はロマンスものなので今後、エリーゼⅡは皇太子を避けながらも互いに惹かれていき、距離が縮まっていきます。それでは最初の時点で立てた「皇后ではなく医者として国に貢献する」行動指針を反故にしたら、エリーゼⅡは「キャラがブレた」ことになるのでしょうか。いいえ。

エリーゼⅡの大元にあるのは前世の悲劇を繰り返さず今度こそ幸せになるです。その哲学さえブレていなければ、上辺のガワだけ変わってもキャラクターには一貫性が保たれます。

シナリオなり小説なり漫画なりを書いている人は、レビューで「キャラがブレてる」と言われたことあると思います。これは「物語とはキャラクターが成長(変化)することだ」という言葉をそのまま受け取って、主人公の行動だけでなく哲学まで変化させてしまうことに起因します。

要は目的と手段です。目的を達成するための手段が途中で変わってもいいけど、目的まで見失って場当たり的に違うことを言い出したら、読者はついていけません。

エリーゼⅡは前々世のこともあり皇太子を恐れています。自分が彼に嫁げば悲劇の連鎖が始まるとも考えており、この婚約と結婚は絶対に避けなければならないと感じているのです。だけどエリーゼⅠ時代の悲劇や葵として積んだ人生経験を経たエリーゼⅡは、世間知らずでわがままだったエリーゼⅠから変化しています。いまの彼女なら皇后になっても同じ悲劇を繰り返さないでしょう。

自らの変化を受け入れる準備ができておらず、最初から皇太子と良好な関係を築ける可能性を放棄しているのが、エリーゼⅡの抱えている弱さや問題の一部です。

哲学とは変化を拒む頑迷さではなく、変化を恐れない強靱さのためにこそあります。今後は、自分が変わったことで周囲の世界も変わりだしたことをエリーゼⅡが受け入れていくことになるでしょう。

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