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全豪制覇のケニンは移民家庭の出身 シャラポワが果たしたロールモデルの役割

全豪オープンテニス女子シングルスはソフィア・ケニンが優勝した。グランドスラム2度の優勝を誇るガルビネ・ムグルサ相手に第1セットを落としながらも、第2セットから巻き返し4-6、6-2、6-2でグランドスラム初優勝を飾った。

大会後の世界ランキングでは自己最高の7位に上昇することが決まったケニンは、表彰式で「夢が叶った。みんなも夢があるなら努力して欲しい。それは実現するから」と喜びのコメントを残している。

ケニンの父親でコーチでもあるアレクサンダーは、1987年に所持金数百ドルで海を渡り、ロシアからアメリカに移民した男性だった。

こうした出自の選手が成功を収めるようになった背景には、マリア・シャラポワの存在があると『ニューヨークタイムズ』は書いている。

マリア・シャラポワが影響を与えたテニス界の多様性

決勝前に公開した記事のなかでクリストファー・クラリーは、ウィリアムズ姉妹とシャラポワが次世代のアメリカ選手に大きな影響を与えたと説いた。

ロシア出身のシャラポワは父親と幼少期を過ごしたあと、家族の念願だったテニスの夢を追い求めてフロリダに渡った。2019年の全仏オープンでベスト4進出を果たしたアマンダ・アニシモバもロシア移民の出身だ。

「ロシア出身の家族にとって、マリアはお手本のような存在だったと思います」と語るのは、全米テニス協会のマーティン・ブラックマン選手育成責任者だ。

ウィリアムズ姉妹はコリ・”ココ”・ガウフに影響を与えた。彼女はアフリカ系アメリカ人選手の新世代であり、他にも多くの選手がいる。

「セリーナとヴィーナスの存在は大きかったが、その影響はアフリカ系アメリカ人だけに留まらなかった」とブラックマン氏。「彼女たちは、あらゆる経歴や民族の少女たちをテニスに招き入れ、それはゲームに良い影響を与えた」

The Style of Sofia Kenin, Australian Open Finalist: ‘She Goes for the Jugular’ - The New York Times

優勝インタビューでケニンは「苦しい時期もあった」とこれまでを振り返ったが、初のベストテン入りで6歳のころから夢見てきた「世界1位になる」目標も現実味を帯びてきた。

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