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海外メディアも絶賛!「井上尚弥は最高のパウンド・フォー・パウンドになれる」

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井上尚弥は現地5月18日(日本時間19日早朝)に、英国グラスゴーでワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準決勝を戦う。15日には対戦相手のIBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲスと会見で顔を合わせた。

WBSSは「WBA、WBC、IBF、WBOのいずれかの世界王者、または、世界ランキング15位以内の選手」を対象にしたトーナメント。近年のボクシング界は団体乱立傾向にあり、ひとつの階級に何人もの世界王者が存在して「誰が一番強いのか」分かりにくい状況にある。加えて暫定王者やWBAにはスーパー王者も存在する。

団体側からすれば王者から認定料を徴収できる上、タイトルマッチの数を増やすことによる収入増が期待できる制度だが、ボクシングファンにしてみるとチャンピオンの価値が安っぽくなった印象を拭えない。

タイトルホルダーやそれに準ずるボクサーが一同に介し、トーナメント戦で序列をハッキリさせるWBSSはファンが望んだ展開でもあるだろう。

ESPNも太鼓判「井上尚弥はパウンド・フォー・パウンドになれる」

ロドリゲスとの決戦が迫った15日に、米国のスポーツ専門メディア『ESPN』が井上尚弥を大きく取り上げ、階級を超えた最強の存在になれる可能性があると伝えた。

おそらく井上尚弥は、あなたがこれまで見たことがない最強のパウンド・フォー・パウンドだ

ボクシングのパウンド・フォー・パウンド・リストをどれほど真剣に考えているかは別として、最近の傾向はライト級統一王者のワシル・ロマチェンコとウェルター級世界王者のテレンス・クロフォードが1位を争っている。次点でクルーザー級王者のオレクサンドル・ウシュクとミドル級王者のカネロ・アルバレスが続く。

しかし、WBA世界バンタム級王者の井上尚弥(ESPNのPFPリストでは7位)は、多くのファンが試合を見る機会がなかった世界で最も有力なファイターになる可能性を秘めている。

おそらく井上の試合を見る機会がなかったのは、彼がライトフライ級の選手としてキャリアをスタートさせ、アジアの狭い地域で戦ってきたからだ。だがボクシング界でこの競技に詳しい人間なら”The Monster”の本当の良さを知っている。

「私は彼を1位にランク付けした」と話すのは、ボクシング界で最も鋭い目つきを持つトレーナーのルディ・エルナンデス氏。「井上は各階級の最も優れたチャンピオンに挑戦して3階級制覇を成し遂げた」とエルナンデス氏は語る。

「私がロマチェンコとクロフォードの上に井上を置いたのは、彼が対戦相手を打倒し、一切の疑念を抱かせないからだ」

まさに井上が果たしたのはそれだった。認定団体が乱立する現在では、ボクサーはその階級の弱いところを突いて複数階級制覇するように設計されており、そうした選手が各階級のベストと見なされることはない。

「自分はどの試合でもKOを狙っている」と井上。ただいま2試合連続1ラウンドKO勝利中だが、「1ラウンドKOを目標にしているわけではない」と話す。「それでも機会があればKOしに行きますよ」
Naoya Inoue, the best pound-for-pound boxer you’ve probably never seen

これまでもYouTubeにアップされた試合映像などを通じて、井上は世界的な評価を高めてきた。それでも井上の実力に懐疑的だった者、インターネットに馴染みのないボクシングファンにも分かりやすく、極東の”The Monster”をアピールしたのはWBSS1回戦。井上はファン・カルロス・パヤノを1ラウンド1分10秒でKOする衝撃的な勝ちっぷりで準決勝に駒を進めた。

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8年間のキャリアで1度もKO負けがなかったパヤノを完璧に打倒した姿は、世界中に衝撃を与えた。

世界のボクシングファンが「井上の試合を生でみたい」と熱望する存在になっている。

まずは英国で行われるロドリゲスとの準決勝。そして復活した“フィリピンの閃光”ノニト・ドネアが待つ決勝では、いよいよ聖地ラスベガスでの試合が期待される。

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